ストレートネックとは?
現代人を悩ませる首の異常
近年、スマートフォンやPCの長時間使用により「ストレートネック」に悩む人が増えています。肩こりや頭痛、めまいなどの原因にもなるこの症状ですが、実はただの「姿勢の悪さ」だけではなく、首の構造そのものが変化してしまう状態なのです。
今回は、ストレートネックの原因や症状について詳しく解説します。
ストレートネックとは?
本来、人間の首(頸椎)は30〜40度の自然なカーブを描いており、衝撃を吸収したり、スムーズに頭を動かせるようになっています。しかし、ストレートネックになると、このカーブが失われ、頸椎がまっすぐな状態になってしまいます。
この変化により、首や肩に負担がかかりやすくなり、筋肉の緊張や神経の圧迫が引き起こされるのです。
《ストレートネックの原因》
ストレートネックの主な原因は、以下のような生活習慣や外的要因によるものが考えられます。
1. 長時間のうつむき姿勢
スマートフォンを長時間操作する「スマホ首」や、デスクワークで前傾姿勢をとり続けることが、ストレートネックの最大の原因です。頭が前に出ることで、頸椎のカーブが失われ、筋肉や関節に負担をかけます。
2. 筋肉のバランスの崩れ
現代人は、首の前側の筋肉(胸鎖乳突筋・斜角筋)が硬くなり、反対に首の深層にある筋肉(頸長筋・頭長筋)が弱くなる傾向があります。この筋力バランスの崩れが、ストレートネックを引き起こす一因となります。
3. 外傷や加齢による影響
交通事故のむち打ちや、加齢による頸椎の変性(椎間板のすり減り、骨棘形成など)も、ストレートネックの原因になることがあります。
《ストレートネックによる症状》
ストレートネックが進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
・首や肩のこり、痛み
・頭痛
・上肢のしびれ(神経の圧迫によるもの)
・めまいやふらつき(血流障害や自律神経の乱れ)
これらの症状が続くと、日常生活にも大きな影響を与えるため、早めの対策が必要です。
《ストレートネックの改善方法》
1. 姿勢の改善
・スマホやPCの高さを調整する(画面を目の高さに合わせる)
・長時間のデスクワークでは、1時間に1回は首を動かし休憩を行う
2. ストレッチとエクササイズ
・胸鎖乳突筋や斜角筋をストレッチし、筋肉の緊張を和らげる
・頸長筋や頭長筋を鍛えるエクササイズを行い、正しい姿勢を支える筋力をつける
まとめ
ストレートネックは、現代人の生活習慣によって引き起こされる「新たな国民病」とも言える症状です。放置すると慢性的な肩こりや頭痛、神経症状につながる可能性があるため、早めの対策が大切です。
スマホやPCの使い方を見直し、ストレッチやエクササイズを取り入れることで、ストレートネックを予防・改善しましょう。日々の姿勢を意識するだけでも、大きな変化につながるはずです。
もし、ストレートネックにお悩みの方がいれば1度姿勢の極みにご来院ください。








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