「姿勢と内臓機能」
姿勢と内臓機能は密接に関係しています。
悪い姿勢が続くと、内臓機能の低下が起こり、身体全身に悪影響を及ぼすことが考えられます。
1. 消化器への影響
前かがみの姿勢や猫背が続くと、胃や腸が圧迫され消化不良や便秘、胃酸の逆流(逆流性食道炎)のリスクがあります。
症状:食欲不振、胃もたれ、嘔吐、便秘、下痢、吐き気、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍
2. 呼吸器への影響
肺や横隔膜が圧迫されて十分に膨らみにくく呼吸が浅くなり十分な酸素が取り入れられなくなります。
症状:咳、息切れ、睡眠時無呼吸症候群
3. 循環器への影響
長時間の座位が続いたり姿勢不良が続くことにより、全身の血液の循環が悪くなり、冷え性やむくみ、体の不調の原因になります。
症状:血行不良、むくみ、冷え、高血圧、心臓への負担
4. 自律神経への影響
姿勢が悪いと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。 姿勢不良によって睡眠の質や体の調子にすごく関わってきます。
症状:不眠、疲労感、倦怠感、頭痛、耳鳴り、発汗異常
姿勢が悪いと、内臓を支えている骨盤や背骨が歪んでしまいます。そのため、内臓が本来あるべき位置からずれてしまい、内臓が圧迫され正常に働けなくなるのです。
姿勢を改善することで、内臓の不調を予防・改善することができます。
●正しい姿勢とは?
良い姿勢とは、身体の構造としてみると、骨格や関節が正常で、筋肉や神経にも問題なく、姿勢の保持が最小限の力でできること、力学的にも精神的にも安定した状態のことを指します。
逆にこれらの状態が破綻することで、肩こりや腰痛といった症状や体の不調を日常生活で感じ、身体に悪影響を及ぼし問題が生じた状態を不良姿勢といいます。
つまり立った状態で正面を見た際に、最小限の筋負荷で体幹を保持できる状態を良い姿勢。逆に、立っている状態を保持するために、体幹への負荷や筋肉に対しての負荷が大きくなりバランスを欠いた状態を悪い姿勢と言います。
また立った状態で横から見た際に耳、肩、股関節(大転子)、くるぶしを結ぶ線が一直線にキレイにまっすぐになっている状態がよい姿勢と言われています。
正しい姿勢をまず知ることがとても大切になります。
そして正しい姿勢を作り、その状態を維持、継続していくことで肩こりや腰痛といった症状だけでなく、内臓の機能、身体の調子にもつながってきます。
自分でどのようにしていいかわからない方や姿勢や体の調子で困っている方は是非1度姿勢の極みにご相談ください。








コメントを残す